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パステルアートとは

パステルアートとは

乾燥した顔料を固めたパステルという画材をカッターナイフやコイン、網を使い粉状にし、コットンや指を使って直接画用紙にのせていくものをパステルアートといいます。

パステルアートは柔らかで穏やかな風合いが特徴で、上手下手に関わらずとても素敵な仕上がりです。1枚20分程度で誰にでも簡単に描ける失敗のない絵です。

パステルアートを描くために必要な材料

パステル、画用紙、事務消しゴム、ネリ消しゴム、カッターナイフ、カッターマット、定規、定着液(スプレー)などを使用します。

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当サロンでは、パステルアートに必要な道具セットの販売も行っております。

パステルの種類

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パステルという画材は、削ると粉状になるものです。同じ種類でいえば、チョーク、木炭、コンテ、鉛筆や色鉛筆も削ると粉状になる画材です。水彩絵の具と比べて顔料含有率が高いので、鮮明な発色です。混色できないので色が豊富にあります。

パステルにもたくさんの種類があり、主にハードパステル・ソフトパステル・オイルパステルに分かれますが、当サロンが扱う指で描く技法にあった初心者が使い始めるのに身近なものをご紹介します。

たくさんの色を見ることはそれだけで癒しにもなります。

【ハードパステル】e3daad42f1a026013838bbc170d0a59b_s

・顔料にやや多めの粘着剤を混ぜたパステルで硬い

・細い線も描ける

・色が豊富

・一本約100円と安価

 

【ソフトパステル】bf58e3c4515a0eb4b8744e20edee4037_m

・顔料に少量の粘着剤を混ぜたパステルで柔らかい

・伸びがよく発色がよい

・少ない力で描くことができる

・ハードパステルに比べ値段が高価

 

【パステル色鉛筆】258c04c936cc0d5432d41bec65d911d6_s

・細かいところを描くのに便利

・描き心地は粉っぽく鮮やかな発色で棒状のものと同じ

 

 

【その他 固形マーカー】スクリーンショット 2016-06-12 9.02.55

・粉が出ず、つるつるした面に描くとすぐに消せることが特徴

・水によく馴染むため、水彩画の感覚で使える

・多色使いをしたい手形・足形を取る時に便利

・粉を出したくない場所や人を対象にする時に適する

・口紅の原料となるパラフィン系樹脂を原料とする

 

パステルアートの安全性・危険性

当サロンで使用しているパステルの外箱に記載されているマークの意味について

【APマーク】

スクリーンショット 2016-05-29 20.50.47アメリカの団体ACMI(Art and Creative Material Institute米国画材・工芸材料協会)が発行しているマークで、評価基準に適合した(人の健康を害するような材料が一定の基準以上含まれていない)人体に対して害のない製品に付与されるマークです。急性毒性、慢性毒性、皮膚刺激、発がん性、アレルギー、内分泌錯乱物質等あらゆる面にわたっての安全性が審査されます。専門の毒物検査師が実際の審査にあたっていて、このマークの信頼性は非常に高いといわれています。アメリカの規格ですが、海外に製品輸出を行っているヨーロッパ、ロシアや日本の画材メーカーも、このAPマークを取得していることが多いです。

【CEマーク】

ce_01主に子供用の画材や玩具に対して付けられる表示です。ヨーロッパ玩具安全性規格(EN71-3)に適合した製品に付けられるマークであり、その製品が安全性要求事項に適合していることを表しています。有害な8種類の重金属が規制されていることも特徴です。CEマークはおもちゃだけでなく電気機器や機械でも多く採用されています。

 

おもちゃに関する安全基準:EN71には

EN 71-1:玩具の安全性第1部 力学的および物理的特性
EN 71-2:玩具の安全性第2部 耐燃性
EN 71-3:玩具の安全性第3部 決まった要素の移動
EN 71-7:玩具の安全性第7部 手書き用の絵の具ー要求と監査方法
といった内容が含まれ、おもちゃの大きさや形、塗装、強度などについて、細かく決められています。

【その他の危険性】

粉状になりますので吸い込む可能性はあります。ファンデーションやベビーパウダー、タバコの煙、排気ガスといったPM2.5のように、意図的でなくとも普通に日常生活を送っていると吸い込んでしまう可能性があるものと同じです。

※当然のことながら、以下のことはお守りください

・描画や筆記以外には使用しないでください

・口に入れないよう注意してください。飲み込むとのどに詰まることがあります。

・幼児が使用する場合は保護者のもとで使用させてください